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韓国のあまりにも馬鹿げたウリジナル

 ベルリンの特派員をしていたころ、繁華街クーダムにある韓国レストランで、料理が出てくるまでのあいだ、子どもたちと花札を楽しんでいた。やがて料理を運んできた韓国人のおかみさんが「あら、日本人もおなじカード遊びをするのね」と言った。

 これはまぎれもなく日本の伝統文化だろ、と内心思ったが、ここで事を荒げることもない。おかみさんは、ベルリンの壁があった時代、韓国から西ベルリンへ看護師として出稼ぎに来た人だった。この店には何回も通っているので、すっかり親しくなっていた。

 それにしても、花札を韓国のものと思い込んでいる韓国人のメンタリティはどうなんだろう。ちょっと気になるところではあった。

 その日から1週間ほどあと、ぼくと同期のソウル特派員が、偶然にも、韓国における花札をめぐる事情を特集記事にした。

 韓国では、花闘(ファトゥ・Hwatu)と呼ばれ、現在でも年齢や階層を問わず幅広く親しまれている。国民は韓国起源と信じている。しかし、元をただせば、日本の花札が1900年前後の李氏朝鮮末期に伝わり、その後の日本統治時代(1910年-45年)に朝鮮半島全土に広まった。

 花闘のデザインは花札そっくりだが、短冊の文字がハングル表記で、雨の光札に描かれているのが、小野道風ではなく韓国風の人物になっている。日本の花札は絵の裏に紙を貼り合わせて補強するが、韓国の花闘はふつうプラチックで作られている。

 おなじような例はいくらでもある。

 剣道でさえ韓国人は自国の伝統武術だと主張するのにはあきれる。日本の剣道界があえて海外に普及させないでいるのをいいことに、世界剣道連盟なるものを設立し“韓国文化”として国際社会に広めつつある! だが、『朱蒙(チュモン)』や『トンイ』など韓流時代劇をみても、かの国の殺陣が剣道とはおよそかけ離れているのは明らかだ。

 ある日本人の韓国史研究者によれば、朝鮮半島での伝統的な武器は弓矢と短刀で、太刀はほとんど使われなかったという。剣道は日本統治時代に朝鮮半島へ導入されたとするのが通説だ。

 ソウル特派員に言わせれば、韓国人は自分たちに都合のいいことは韓国がやったことに、都合の悪いことは日本帝国主義、彼らの言う決まり文句<日帝三十六年>のせいにして自己を正当化する傾向が強いのだそうだ。

 その典型的なのが、治山・治水問題なのだという。ある年、洪水によって大きな被害が出た。そのさい、韓国の政治家やマスメディアがこぞって主張したのは、日帝三十六年によって山が荒らされ治水も省みられなかったため今日の災厄を招いた、というものだった。

 実際はまったく逆だった。日本は朝鮮半島を植民地にすると、治山・治水に問題があるとみて山に植林し川にダムや堤防を作るなど懸命の努力をした。だが、韓国は独立を果たしたあと、引き続いて治山・治水に力を注がなかったので、水害が起きやすくなったというのだ。

 週間ポスト2011年10月28日号は、「『何でも韓国起源』と言い張る困った隣人の珍妙な論理」というタイトルの特集をした。

 その記事で、「ウリジナル」という言葉を紹介している。ハングルで「我われの」を意味する「ウリ」とオリジナルを合わせた造語で、「○○は、我が韓国(朝鮮)が起源だ」と主張することだという。

 柔道についても、中国発祥の武術が高麗王朝時代に韓国で「ユド」に発展しその後日本に渡った、と主張しているのだそうだ。

 そもそも、武術やお茶、お花などを「○○道」として精神修養の手段とする発想が韓国にあるわけがない。

 ポスト誌があげた韓国のウリジナル説はまだまだある。歌舞伎、和歌、演歌、折り紙、忍術、寿司、納豆、ソメイヨシノ、秋田犬……。

 問題は、こうしたトンデモ説が若者の戯言などから人の口の端に乗っているのではないという事実だ。権威ある学者、識者が大真面目に主張し、それをマスメディアが取り上げ一般に広まるケースが後を絶たない。

 なぜ、こんな現象が起きるのか。ひとつには日帝三十六年の被害者意識が異様に強く、日本へのコンプレックス、ライバル意識が根底にあるためとされる。日本を叩けば愛国者として評価される風潮があるという。

 おなじく日本の植民地だった台湾が非常に親日的なのと好対照だ。

 韓国人は、「活版印刷も韓国人が発明した」などと世界の非常識を次々主張する。

 ハングルを全面採用し漢字を使わなくなったため、近代の史料でさえ読める人が極端に少なく、文献学が弱くて正確な歴史認識が確立できにくい事情があるようだ。

 花札程度のことなら笑ってすませられるが、いわゆる“従軍”慰安婦や竹島(独島)など高度に政治的な問題も、実はウリジナルと言えるだろう。

 そんな国の人びとに「歴史認識がまちがっている」などとは言われたくないなぁ、とつくづく思う。

 --毎週木曜日に更新--

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