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日韓関係は、放っておくしかない

 東京のコリアタウン新大久保へ、2009年に行ったときのことだ。ある店を予約して知人ふたりと夕食をともにした。畳の部屋は衝立で仕切られていたが、室内どころか他の部屋の話もまる聞こえで、ぼくたちは声を張り上げないと会話ができないほどだった。

 早々に店を出て新宿方面へ歩いて行くと、街も人通りが多かった。それから3年後、家族でやはり新大久保へ行ったが、以前ほどの人混みはなかった。

 2015年のいま伝え聞くところによると、新大久保は閑古鳥が鳴き、予約を取るのも大変だった有名店が相次いで閉店に追い込まれているという。

 韓流ブームは完全に終わったということなのだろう。ブームの起源は諸説あるが、2001年、少女歌手のBoAが日本デビューしたときまでさかのぼるという見方が有力らしい。さらに2003年、「冬のソナタ」が大ヒットし、ヨンさまの微笑みが中年女性をノックアウトしてブームは確立された。

 それも今は昔というはっきりしたデータが、2015年6月9日、読売新聞と韓国日報が行った日韓共同世論調査で示された。両国の国交を正常化した日韓基本条約の署名から22日で50年となるのを機に実施されたものだ。

 日本で韓国を「信頼できない」としたひとは73%、韓国で日本を「信頼できない」と答えたひとは85%にのぼった。現在の日韓関係が「悪い」と答えたひとは日本で85%、韓国で89%だった。こうした傾向は、すでに数年前からみられていた。

 読売は、「1990年代から2011年までの日韓調査では、韓国側の対日不信の強さが目立ったが、近年はむしろ、日本側での韓国への厳しい視線が強まった」としている。

 そのきっかけとして指摘されているのが、2012年の李明博大統領の竹島上陸と天皇陛下への謝罪要求発言だ。李氏は発言を撤回せず謝罪もしていない。

 日韓関係の流れをふり返ると、現在の“嫌韓”は必然とも言えそうだ。日本が大戦で敗れ、韓国は本格的な対日独立運動を展開したわけでもなくタナボタで独立した。日本の戦争指導者を裁いた東京裁判では、日本の朝鮮半島統治も断罪され、日本人は韓国人、朝鮮人に負い目を抱いてきた。とくにリベラル派を自認する層はそれが顕著だった。

 日本のメディアでは、「アメリカ人」や「ドイツ人」と呼ぶのに対し、韓国人に対してはわざわざ「韓国のひと」などとていねいに呼ぶのが良識派とされた。

 一方、韓国では独立して建国する際、「反日」を事実上の国是とした。信じられないことにそれを自覚していない韓国人はたくさんいるようだが、その明白な証拠は、憲法前文にある。書き出しは「悠久なる歴史と伝統に輝くわが大韓民国は、三・一運動に基づいて建立された大韓民国臨時政府の法統と、・・・」となっている。三・一運動は、1919年3月1日に日本統治時代の朝鮮で起こった独立運動で、日本側が鎮圧した。大韓民国臨時政府は、1919年に朝鮮の独立運動を進めていた李承晩らの活動家によって中華民国の上海で結成された。日中戦争勃発後は重慶に移ったが、枢軸国・連合国双方からいかなる地位としても認められず、国際的承認は得られなかった。

 だが、韓国は「自ら独立を勝ち取った」という神話を創造した。これが、国定歴史教科書にもみられる根拠のない「ファンタジーとしての歴史認識」だ。

 たとえば、大英帝国の植民地インドは、独立運動を経て独立を勝ち取った。朝鮮半島の場合はそうではなく、亡命臨時政府も実効のある独立運動を展開したわけではなかった。それが韓国人の心理を屈折させいまも反日に駆り立てている、とする識者もいる。インドに「反英」はなく、むしろイギリス人を尊敬している。日本に統治されていた台湾の場合も親日で、インドと似通うところがある。

 東京裁判で断罪された日本統治の実態はどうだったのか。アメリカ人歴史家のジョージ・アキタとブランドン・パーマーは、研究・執筆に10年をかけ『「日本の朝鮮統治」を検証する 1910-1945』(草思社)を2013年に上梓した。アキタは1926年ハワイ生まれの日系2世で、長年にわたって日本や東アジアの歴史を研究してきた権威だ。パーマーは、米コースタル・カロライナ大学歴史学部准教授で朝鮮史を専門とする。

 この著作の[15章 欧米と日本の植民地政策を比較する]では、「朝鮮人は史上もっとも残虐だったとして知られる日本の植民地支配の下で生きた」とする朝鮮系の人びとの主張を、欧米植民地とのあいだで比較検証している。そして、最後の18章で日本の植民地支配は「九分どおり公平(almost fair)」だったと結論づけている。

 しかし、韓国はずっと「諸悪の根源は日本統治だった」とし、国民の脳裏に刷り込んできた。その結果、「反日無罪」つまり「反日の行為なら何をしてもよい」という暗黙の了解が韓国社会に定着したのは、否定できない事実だ。

 日本のマスメディアはこの事実を長い間あまり伝えなかったが、李明博大統領の愚挙をきっかけに、一般国民もついに気づいた。「お前なんか嫌いだ!」という人物を好きになれないのは、心理学を持ち出すまでもなく人間の自然な感情だ。日本のリベラル派のなかには「韓国の反日感情は理解でき、日本の嫌韓こそ問題だ」とする声があるが、それはナンセンスだ。事態を決定的に悪化させたのは、朝日新聞の「従軍慰安婦・虚報」だった。

 当分のあいだ、日韓関係は放っておくしかないだろう。

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