« 「生きるためにはサッカーしかない」マリ少年たちのド迫力 | トップページ | 障害者19人惨殺は、本邦第1号ネオナチのテロだ »

にわか暴走族も、ちょっとくらいは

 出雲へUターンする前は、埼玉県戸田市にずっと住んでいた。国道17号線を南へ向かって1キロほど散歩すると、戸田橋を渡って、東京都板橋区となる。戸田市は典型的な東京のベッドタウンで、市民の多くも「埼玉都民」だった。

 最寄り駅から新宿までは、各駅停車でもわずか21分で、ぼくたちも、埼玉県民という意識はほとんどなかった。

 以前は、夏の週末の夜になると、東京方面からけたたましいクラクションを鳴らした暴走族が北上し、眠りから起こされた。暴走族のあとを、パトカーがサイレンを鳴らしながら追っかける。

 まあ、風物詩みたいなものだった。

 近年は、そういう迷惑行為もとんとなかったが、報道によると、久しぶりに暴走族が現われ、かつてのわが家の横を疾駆したらしい。

 2016年7月に警察が発表した、集団暴走の理由がなかなか傑作だった。「彼女ができない腹いせに」蛇行運転や信号無視などバイクでの暴走行為をくり返したとして、18歳の少年ら10人が摘発されたという。

 暴走行為があったのは、5か月も前のことで、埼玉県川口市の少年らが、2月、東京都板橋区から埼玉県にかけて、バイクで蛇行運転や信号無視をくり返した。

 警視庁によると、少年らは、リーダー格の少年(18)がバレンタインデーまでに彼女ができなったことを理由に仲間を集め、腹いせに暴走行為をしていた。

 取り調べに対していずれも容疑を認め、「東京のパトカーは埼玉には来ないと思った」などと供述したという。警視庁は、少年らが2年間で10回以上、暴走行為をしていたとみて調べている。

 このニュースを聞いたとき、別にけが人が出たわけでもないらしく、「まあ、若者にもフラストレーションはあるだろう」と、非難する気にはならなかった。

 むしろ、そのくらいの気概(?)があるほうが若者らしくていい。もし、かつてのわが家で寝ていたら、うるさいとは思ったのだろうが。

 欲求不満を感じない少年なんて、かえって気色が悪い。

 未婚で恋人がいない20~30代のうち、4割弱が「恋人はいらない」と考えていることが、2015年6月に公表された内閣府の「結婚・家族形成に関する意識調査」で明らかになっている。

 J-CASTニュースによると、調査は14年12月から15年1月にかけて20〜30代の男女7000人を対象に実施され、2643人が回答した。

 「恋人は欲しくない」と回答者したのは、男性が36・2%、女性が39.1%だった。年代別では男女とも20代の方が高く、男性では39.7%、女性では41.1%にのぼっていた。

 全回答者のうち、未婚かつ恋人がいないのは約3割にあたる761人だった。調査ではこの人たちに「あなたは今、恋人が欲しいですか」と質問。その結果、60.8%が「欲しい」、37.6%が「欲しくない」と答えた。

 交際経験の有無で見てみると、「経験あり」の人では29.5%と3割程度だったのに対し、「経験なし」の人では50.3%と過半数を超えていた。

 調査では「欲しくない」と回答した286人に理由を聞いている(複数回答可)。そこで、最も多く選ばれていたのは「恋愛が面倒」46.2%だった。次いで「自分の趣味に力を入れたい」(45.1%)、「仕事や勉強に力を入れたい」(39.2%)、「恋愛に興味がない」(28.0%)の順となった。

 恋愛が面倒というのは、人間関係がますますむずかしく、かつ、アニメやアイドル全盛のいまの時代を反映したものか。それにしても、趣味や仕事、勉強に力を入れたいから恋愛をしないというのは、恋人ができない言い訳としか思えない。

 各メディアでは、この結果をもって「若者の草食化、絶食化」「恋愛に後ろ向きな若者の姿」などと分析したそうだ。かつての若者は、少なくともホンネでは恋人が欲しいと考えていただろうが、いまはそうでもないということか。

 J-CASTニュースの記事には、こんな解説もつけられていた。

 〈ただ一方で、昨今では「恋人」ではない男女間の新しい付き合い方が若い世代を中心に広がっているとも言われている。添い寝だけをする友達「ソフレ」や、体の関係はなくキスだけをする「キスフレ」がその例だ。「恋人不要派」であっても、こうした関係については歓迎している可能性もありそうだ〉

 J-CASTニュースの別の記事によると、 若い男性のセックス離れが進み、10代後半では3割超にも上る。日本家族計画協会が2015年2月までにまとめた調査結果で、セックスに関心がないか、嫌悪していると答えた男性は、16〜19代で34.0%に上った。全体では、18.3%と調査における過去最高になった。性交経験率が5割を超える年齢も、29歳と高かった。14年9月に全国の16~49歳の男女3000人を対象に行い、1134人から有効回答を得た。

 この少子化の時代、「彼女が欲しい!」と暴走するくらいでちょうどいい。

|

« 「生きるためにはサッカーしかない」マリ少年たちのド迫力 | トップページ | 障害者19人惨殺は、本邦第1号ネオナチのテロだ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/540025/63976471

この記事へのトラックバック一覧です: にわか暴走族も、ちょっとくらいは:

« 「生きるためにはサッカーしかない」マリ少年たちのド迫力 | トップページ | 障害者19人惨殺は、本邦第1号ネオナチのテロだ »